「どうすれば文章がうまくなりますか?」
この質問に対する答えとして、以下のようなものがネットを中心に広がっています。
本を読めばいい
社説を書き写そう
ひたすら書け
どれももっともらしいアドバイスですが、果たしてこれらで本当に文章がうまくなるのでしょうか。
結論から言うと、うまくなる人もいますが、ほとんどの方はうまくならないでしょう。なぜなら、その人のレベルによって効果が違うからです。
「どうすれば文章がうまくなりますか?」
と、質問される方の中には2通りのパターンがあります。
一つ目は、ある程度文章が書けて、さらに磨きをかけたい方です。
こうした方はうまい文章を読んだり、書写したりすることで文章はうまくなります。
筋トレと同じですね。
基礎筋力が付いているので、トレーニングすればするほどムキムキになっていきます。
だけど、二つ目のケースの場合は、状況が異なります。
それが文章が全然書けない方です。
全然書けない方の場合、基本を身につける必要があります。
基礎を身につけないままうまい文章を読んだり、書写したりしても上達はしません。
文章が書けない理由は大きく2つあります。
それが「情報が整理できていない」と「型が分かっていない」です。
今回はまず「情報が整理できていない」について詳しくみていきましょう。
①情報が整理できていない
「今シーズンの福岡ソフトバンクホークス」について書きなさい。
と、言われたとき、すぐに書き出すことができますか?
僕はファンなので、今すぐに書き出すことができます。 野球好きの方でも、ある程度、書けるのではないでしょうか。 しかし、野球にさほど興味のない方は、書くことができないはずです。 なぜかというと、福岡ソフトバンクホークスの情報がないからです。 ですので、まず文章を書くときは、テーマの情報を集めなければなりません。 集めたら、次は情報を整理する必要があります。
情報を整理するときに大切なのが”誰に届けるか”です。
小学生の頃、読書感想文に苦労しませんでしたか?
なぜ苦労したかというと、その文章を誰に届けるか分かっていないからです。
逆に、メールやラインでは苦労しませんよね。
誰に届けるか明確だからです。
福岡ソフトバンクホークスについて書くとき、届ける相手がファンかどうか、野球が好きかどうか、スポーツに興味があるかどうかで全く違います。
相手が福岡ソフトバンクホークスのファンである場合、「福岡ソフトバンクホークスはパリーグのチームです」といった、当たり前の情報は入りません。逆に全然興味のない方に「エース千賀のカットボールがえぐい」という話をしても、全く伝わらないはずです。
誰に届けるか。
それを明確にすることで、自ずと情報の整理はできます。
整理ができたら、後はそれを分かりやすく組み立てていくだけです。
それが文章が書けない二つ目の理由の「型が分かっていない」と関わってきます。
内容がとても盛り沢山になってしまうので、それについては次回説明をしていきます。
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