2019年10月20日に開催された「Aloha Table sharing ALOHA Spirit!」で素敵な時間を過ごしました。
「Aloha Table sharing ALOHA Spirit!」は株式会社ゼットンさんとOcean's Loveさんが毎年共同で開催している障がいのある子どもたちが運営する1日限定のカフェ。「アロハテーブル赤坂」で行われ、今回で3回目の開催です。
Ocean's LoveさんはNPO団体として、普段はサーフィンを通して障がいのある子どもたちに海の楽しさを教える活動を行っています。その取り組みに参加している子どもたちが、今回、ゼットンさんが運営する「アロハテーブル赤坂」で就労体験をするという仕組みです。
12時のオープン前には朝礼も行われ、挨拶の練習もしている
店の前には看板が出され、イベントの趣旨も記載されている
イベントでは参加する子どもたちがサービスとドリンク、キッチンに分かれて就業体験を行います。
店内は多くの笑顔が溢れ、本当に心温まる空間です
働く喜びを通して、皆が平等に過ごせる空間を実現している
ノーマライゼーションな社会の実現のため、こうした就労体験を提供しているのもゼットンさんの持続可能な経営に向けた取り組みの一つです。 2019年4月に発表された、中期事業計画「zetton VISION 19to23」には、その内容が詳細に記されています。
ゼットンの代表取締役社長、鈴木さんは「月刊飲食店経営10月号」で次のように話しています。
現在、世の中ではSGDsがもてはやされています。しかし、SGDsこそがサステナビリティだと勘違いしている方も多いのではないでしょうか。僕らはSGDsについてしっかりと勉強した上で「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の通り30年を一つの目標に掲げています。併せて、パリ協定や20年の東京オリンピックのレガシーについても学び、「SUSTAINABILITY STRATEGY」を作成しました。持続可能性がなければ、僕らがやっている事業に意味がない。そう思って、サステナビリティな社会の実現に向けて取り組んでいるのです。
サステナビリティへの取り組みは4つの柱から成り立っています。それが「持続可能な低炭素・脱炭素社会実現への貢献」「持続可能な資源利用社会実現への貢献」「人権・労働に配慮した社会実現への貢献」「持続可能な社会を実現する地域づくりへの貢献」です。
それぞれの柱には、具体的なアクションも書き込みました。とはいえ、既に僕らがやっていたこともあります。そこで既にやっていること、少し背伸びをすればできること、そして背伸びした上でその次のフェースでできることと、3段階階に整理してアクションを作成しました。
4つの柱の「人権・労働に配慮した社会実現への貢献」のアクションの一つが今回の「Aloha Table sharing ALOHA Spirit!」です。
また「持続可能な資源利用社会実現への貢献」では、「使い捨てプラスチックの廃止」を掲げるとともに「必要の無いストローの廃止」と記されています。実際、「アロハテーブル赤坂店」でも紙ストローが使用されていました。
紙とは思えない、とてもクオリティの高いストロー
ここ最近、スターバックスやマクドナルドなど、プラスチチックストローの使用をやめる飲食店が増えています。しかし、ゼットンさんのアクションは、他の企業とは一線を画す画期的な事例です。
そのこだわりについて、鈴木さんは下記のように説明していました。
現在、世界的にサーキュラー・エコノミーが主流となっています。リサイクルよりもサーキュラーという考え方です。そうした社会背景もあり、プラスチックストローから紙ストローに変える企業が多く出てきています。しかし、トレーサビリティまでしっかりと管理できている企業は少ないでしょう。
僕らは疑いの目を持ちながら、資材を使うのが嫌でした。そこで日本製紙さんとゼットンとで企業連携をしてオリジナルの紙ストローを開発しました。また今後は、店舗で使用された紙ストローや自社のオフィスで使用済みとなった紙を集めて、コースターや紙容器などに生まれ変わらせ再度、店舗で使用できる製品に作り変え、循環経済の枠組みに入っていける体制づくりにチャレンジしていきたいと考えています。
「オリジナルロコモコ」(1200円)はもちろん美味しかったです!
ゼットンさんの想いが十二分に反映された「Aloha Table sharing ALOHA Spirit!」というイベント。次世代の飲食店の在り方の一つを体感した一日でした。
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