どうすれば文章がうまくなるか……
論文やレポート、メールなどで日々悩んでいる方は多いのではないでしょうか。そこで手軽にテクニックを6つ紹介します。下記の6つに気をつけるだけで、グンと文章力が上がるので、興味のある方はぜひお試しを。
①修飾語は長いのを先、短いのを後にする
文法上、逆でも問題はありません。
だけど、長いのを先、短いのを後にするだけで劇的に読みやすさが変わります。
(例)
新しく〇〇氏が北千住につくった店 →〇〇氏が北千住につくった新しい店
日本でもサブスクリプションが主流となった →サブスクリプションが日本でも主流となった
②「こと」「もの」を使いすぎない
「こと」「もの」は他の用語に置き換えてみてください。
どちらとも使わなくても、意味が伝わる場合が多いです。
むしろ使わないことで適切な言葉が見つかり、より文意が明確になります。
(例)
店長のことが好きです。 →店長が好きです。 →店長の姿勢が好きです。 →店長の性格が好きです。
また、一文の中に複数回「こと」が出てくると、かなり読みづらくなります。
(例)
費用を入金することで、掲載することができます。 →費用を入金 すれば、掲載できます。
なお、接続詞の役割をする「ことで」は要注意です。
とても便利な言葉なので、多くの文章でよく使われています。
しかし他の用語に置き換えると、因果関係がよりはっきりとする場合が多いです。
(例)
「ことで」を使わないことで、文章が具体的になる →「ことで」を使わないと、文章がより具体的になる →「ことで」を使わなければ、文章がより具体的になる
③形容詞を効果的に使う
「だ・である」調の文章の場合、語尾が「だ」「である」の繰り返し。
苦し紛れに体言止めを使ってみるが、単調なリズムになってしますことがあります。
「です・ます」調の場合も同様ですね。
形容詞を使うと、文末に変化を付けることができます。
表現もより具体的になるので効果的です。
(例)
効果がある → 効果が高い 期待されている → 期待が大きい たくさんいる → 珍しくない、多い
④動詞のパターンを増やす
③と同様の理由で動詞を活用すれば、さらに文章に動きを付けられます。
経験がある → 経験に富む 実績がある → 実績を持つ 来店する → 店に足を運ぶ 行列になる → 行列をなす
⑤「〜という」という表現を使わない
語尾が単調となった結果、苦し紛れに「〜という」を使うケースが散見されます。
しかし、「〜という」はあくまでも伝聞表現。
使いすぎると、文章の主があいまいになってしまいます。
他の表現に言い換えができないか考えるべきです。
⑥あえての平仮名
「等」「時」「事」などは、形式名詞なのか名詞なのか、しっかりと区別しましょう。
名詞として使いたい場合は、漢字でも構いません。
しかし、実質的な意味を含まない形式名詞の場合、ひらがなにしましょう。
その方が、文意をよりはっきりと伝えることができます。
さらに文章もすっきりし、うまく見える効果も期待できますよ。
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