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AI時代に「食える」ライター、消えるライター。生き残るための3つの絶対条件

  • 執筆者の写真: 三輪大輔
    三輪大輔
  • 2025年12月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:1月5日

前回、AI時代に大切なのは「編集の視点を持つこと」だと書きました。そして最後に、こう問いを置きました。


では、AI時代に稼げるライターの条件とは何でしょうか。


今回は、その答えにつながる三つのポイントについて紹介していきます。いずれも、AIが文章を書ける時代だからこそ、書き手により強く求められるスキルです。


① “文章の軸”を守る力

AIが大量の文章を生成し、それがWebに蓄積されていく時代では、誤用であってもよく見る表現が市民権を得てしまう危険があります。私自身が気になっているのは、「〜という形で」「〜することで」といった表現が過度に使われることです。便利ではあるものの、頼りすぎると文章が平板になり、リズムが失われてしまいます。


また、表記の統一ができていないケースも多く見られます。「お客様満足度」なのか「顧客満足度」なのか。「外食産業」なのか「外食業界」なのか。こうした細部のズレは、小さなことのようでいて、文章全体の信用を確実に損ないます。AI時代だからこそ、書き手自身が文章の軸を守り、精度を担保する編集力が求められます。


② 一次情報を引き出す“インタビュー技術”

特にビジネス系の記事では、最終的な記事の質を決めるのはインタビューです。「どの文脈で質問を投げるか「どこを深掘りするか」「どんな雰囲気づくりをするか」といった設計力と瞬発力は、AIでは補完できても代替はできません。むしろ、AIが記事作成を担う領域が増えるほど「どんな一次情報を持ち帰れる書き手なのか」という点が、ライターとしての価値を上下させます。


編集者の視点で質問を組み立て、言葉の温度を感じながら取材する技術。これはAIが触れられない領域であり、これからさらに重要性が増すでしょう。


③ 無責任に書かない“専門性”

そして三つ目は、専門性です。当たり前の話に聞こえますが、実はここが最も重要です。AI時代には、なんでも書ける器用なWebライターほど通用しなくなります。なぜなら、汎用的な知識や文章構成はAIが圧倒的に得意だからです。書き手に残る価値は、「その業界に身を置いてきた人間にしか書けない文章」という一点に尽きます。


専門性には、知識だけではなく、相手との信頼関係や、言葉の背景や温度を感じ取る感性、間違った情報を発信しないという責任、そしてその分野を背負う覚悟といった生きてきた証が含まれています。


特にインタビューでは、相手の言葉を扱うことが責任になります。専門性がある書き手は、その重みを理解しているからこそ、無責任な文章を書きません。その誠実さの積み重ねが信頼となり、信頼があるから次の仕事が舞い込む。これはAIには一生できない領域です。


以上の三つが、AI時代に稼げるライターに必要なスキルです。文章を磨く。一次情報を引き出す。そして、自分の専門領域を深く耕し続ける。AIが文章を作る時代だからこそ、人間にしかできない「編集」と「責任」を備えた書き手が生き残る時代になっていくのではないでしょうか。




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