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外食ビジネスアナリスト 三輪大輔
MIWA JOURNAL
「MIWA JOURNAL」は、外食産業・飲食業界の最新動向を、企業戦略・業界構造・現場視点から読み解く専門メディアです。日々のニュースを単に追うのではなく、「なぜそれが起きているのか」を継続的に解説しています。「外食ニュース解説」をはじめ、「飲食経営者の肖像」「飲食DXの伴走者」などの連載を通じて、外食産業の現在地と変化の本質を伝えています。更新は火曜・木曜。
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日本のロックバンド史を世代別に読み解く。BOØWY、ミスチル、BUMP、ワンオク、ミセスまでの6世代
三輪大輔 「最近のMrs. GREEN APPLEやOfficial髭男dism、King Gnuは、自分たちが聴いてきた90年代や2000年代のバンドと何かが違う気がする」 「日本のバンドブームは、結局いつが一番すごかったのか」 日本のロックバンドを語るとき、こうした疑問は少なくありません。しかし、バンドの歴史を単なる年代順や音楽ジャンルだけで切ろうとすると、どこかで無理が生じます。日本のロックバンド史を読み解く鍵は、「どのメディア環境で、どのように大衆へ届いたか」という視点です。 テレビ、CD、雑誌、フェス、ストリーミング、SNS。時代ごとに主戦場となるメディアが変わるたびに、日本のロックバンドの売れ方、聴かれ方、求められる役割も変化してきました。そこで本稿では、80年代以降の日本のロックバンド史を、大きく6つの世代に分けて整理します。 もちろん、それ以前にもキャロル、RCサクセション、サザンオールスターズ、YMOなど、日本のロック史を形づくった重要な存在は数多くいました。そうした前史の上に、80年代以降、ロックバンドは大衆への届き方を大きく

三輪大輔
9月1日読了時間: 10分


【アルバムレビュー】MUSEが戻ってきた。新作『The Wow! Signal』が示す3人の進化
三輪大輔|外食ビジネスアナリスト 「MUSEが戻ってきた」。そう言ってもいいのではないだろうか。それくらい、新作『The Wow! Signal』がいい。2022年の『Will of the People』以来、約4年ぶりとなるアルバムだ。発売されてから、かなり聴いている。 『Will of the People』で見せた、MUSEの圧倒的な攻撃性 前作『Will of the People』も、決して弱いアルバムではない。むしろ改めて聴くと、その攻撃性の高さに驚かされる。特に「Kill Or Be Killed」をはじめ、メタル、ハードロックへ大きく振った楽曲は強烈だ。マット・ベラミーのギター、クリス・ウォルステンホルムのベース、ドミニク・ハワードのドラム。それぞれの演奏力の高さが前面に出ており、3ピースのロックバンドとして、この方向だけでも十分に成立している。自分もこのアルバムは好きだ。 ハードロック、エレクトロニック、シンセポップ、オーケストレーション。巨大なステージと結びついた大仰な世界観。これまでMUSEが20年以上かけて試してきた要素

三輪大輔
8月11日読了時間: 7分


【アルバムレビュー】L'Arc〜en〜Cielは、ヴィジュアル系ではない。25周年ライブで分かった、ラルクの本当の魅力
三輪大輔|外食ビジネスアナリスト 高校生だった僕の誤解 それは僕が高校2年生のころだっただろうか。 L'Arc〜en〜Cielが「ヴィジュアル系と言われたことに怒り、収録をボイコットした」という話を友人から聞き、正直、呆れた。なんて面倒くさいバンドなんだ、と。当時の僕には、彼らは完全に「ヴィジュアル系」の文脈にいるバンドに見えていた。派手なメイク、美しいビジュアル、耽美的な世界観。その枠組みの中で人気を得たバンドにしか見えていなかったので、「ヴィジュアル系ではない」という態度が、正直よく分からなかった。 しかし、今なら分かる。彼らはヴィジュアル系ではない。ゴリゴリのロックバンドだ。あれはジャンル名への過剰反応ではなく、「自分たちをどう伝えるか」に対する強烈なこだわりだったのだと思う。彼らは、時代の記号として消費される存在ではなく、あくまでロックバンドとして見られたかったのだ。 しかも後年知ったが、実際には一方的な「ボイコット」というより、話し合いの末に収録そのものがなくなった、という流れだったらしい。自分たちのことを正しく伝えたい。その姿勢が、あ

三輪大輔
6月30日読了時間: 8分


歌が入る前に、曲は始まっている。スピッツ・三輪テツヤとクリープハイプ・小川幸慈に見る「ギターの力」
三輪大輔|外食ビジネスアナリスト 主役として前に出るギター、曲の景色を先に整えるギター スピッツとクリープハイプは、どちらもボーカルの個性で語られやすいバンドである。 スピッツであれば、草野マサムネの透明感のある声と、日常の奥に別世界を忍ばせるような歌詞。クリープハイプであれば、尾崎世界観の巧みな比喩を織り込んだ言葉と、感情の輪郭をむき出しにするような高い声。その個性が、バンドの表情を決定づけている。 もちろん、それは間違いではない。 ただし、本当に強いバンドには、ボーカルとは別の「もう一つの声」がある。それが、ギターである。高校時代、ギターキッズだった自分にとって、ギタリストとはTHE YELLOW MONKEYのEMMAやLUNA SEAのSUGIZOのような存在だった。ステージ上で華があり、音が立っていて、リフやソロで曲の表情を一気に変える。ギターが主役の一人として、はっきり前に出てくる。自分にとって「ギタリストらしさ」とは、そういうものだった。 だから当時は、ボーカルばかりが目立つバンドに少し物足りなさを感じることもあった。歌は強い。言葉

三輪大輔
5月21日読了時間: 5分


【楽曲レビュー】失くしたのは景色だけ。伯父の迎え火と「NとLの野球帽」
三輪大輔|外食ビジネスアナリスト 記憶の中の伯父と、重なり合う視線 その当時、この曲を聴いていたわけではない。それでも、この曲を聴くと、なぜか2022年に亡くなった伯父のことを思い出す。かつての父と母、そして幼い自分という三人の時間を見つめる主人公の視点。その主人公に、どこかで伯父の姿を重ねていたのかもしれない。親父とおふくろに対する描写から滲む不器用な愛情が、伯父に似ていたのだろう。 伯父は、70歳で亡くなるまで生涯未婚だったため、3DKの団地の5階で、ずっと祖母と二人で暮らしていた。若い頃に縁談がなかったわけではない。親戚としての多少贔屓目もあるだろう。ただ180センチ近い高身長で、腕利の植木職人として知られていたので、好意を寄せる女性がいなかったとは考えられない。それでも結婚には至らなかった。結局のところ、結婚は縁とタイミングが大切なのだ。 だからこそ、自分にとって、伯父と祖母はいつもセットの存在だった。しかし、祖母が認知症を患い、施設に入ってからは、伯父は一人暮らしになってしまう。それまで当たり前にあった日常が崩れ、特に苦労したのが食事だ

三輪大輔
3月17日読了時間: 6分


GLAY、B'z、L'Arc〜en〜Ciel。1999年、CDバブルの頂点で彼らが「重低音」を鳴らした必然
「1996〜1999年、日本のロックバンドはなぜヘビーになったのか【前編】」では、B’z『Brotherhood』、Mr.Children『DISCOVERY』、そしてGLAY『HEAVY GAUGE』という三枚のアルバムを手がかりに、なぜ1999年、日本のロックバンドのアルバムが極限まで「重く」なったのかを整理した。
その重さは決して突発的なものではない。1996年のMr.Children『深海』、1997年のTHE YELLOW MONKEY『SICKS』、そしてLUNA SEAのソロ活動突入という、いくつもの伏線が積み重なった末に、1999年という年に一気に噴き出した現象であることを確認してきた。
今回は、その「なぜ」に、より踏み込んでいきたい。当時は戸惑いをもって受け止められたこれらのアルバムも、いま振り返れば、なぜ彼らがこの時期に、あえて重い作品を世に出したのかが見えてくる。その背景には、アーティスト個人の内面だけでは説明しきれない、構造的な要因があった。鍵となるのはCDバブル、タイアップ構造、そしてベスト盤ブームだ。

三輪大輔
1月27日読了時間: 10分


【アルバムレビュー】SUPER BEAVERはなぜ40代の胸を熱くさせるのか? ZOZOマリンライブ盤にみる「名盤の3条件」
2025年、最も聴いたアルバムは何かといえば、SUPER BEAVERのライブ盤「SUPER BEAVER 20th Anniversary 都会のラクダSP at ZOZOマリンスタジアム」だ。個人的に、良いバンドには三つの条件があると考えている。第一にバンド形態がシンプルであること。第二に昔の曲を演奏すること。そして第三にライブアルバムを出すことだ。ライブはバンドを全てをさらけ出す。だからこそ、ライブ盤を堂々と出せるバンドは信頼に足る。

三輪大輔
2025年11月27日読了時間: 4分


【音楽エッセイ】ミスチルと親友と、青春の終わり。
いつの日もこの胸に流れているメロディ––––その爽やかな旋律は音楽なんて知らなかった、12歳の僕の心を鷲掴みにした。なんだ、この胸が高鳴る音楽は。大きな衝撃とともに、僕の世界の色は塗り替えられた。原色の世界から、より深みと豊かさ、そして陰影を持った世界へ。もしかしたら、それが大人への第一歩だったのかもしれない。とにかく、「innocent world」との出合いから僕とミスチルの物語が始まった。その後も、人生の節目には、いつもミスチルの音楽がそばにあった。例えば、大学受験のときは『終わりなき旅』だ。CDコンポで何度も聴き返し、ただ未来だけを見据えながら勉強机に向かった。大学に合格したものの、家庭の事情で進学できなかったときは『Any』だ。「今 僕のいる場所が」という一節に救いを求めながら、現状を打破するいとぐちを探していた。就活の時期は『Worlds end』、29歳であてもなく再び上京したときは『Prelude』、そして会社員時代に燃え尽き症候群で心が空洞になったときは『未完』と、数え上げればきりがない。人生の転換点には必ずミスチルの楽曲が寄り

三輪大輔
2025年11月11日読了時間: 7分


【楽曲レビュー】吉井和哉/みらいのうた
ひっそりとリリースされたその曲は、僕の心にスッと染み込んでいった。まるで最初から、その曲のための隙間が心の奥に用意されていたかのように、ごく自然に。気づけば、冷めた心に注がれるアルコールのように静かに熱が広がり、リピート再生を繰り返していた。リリース日は2021年8月6日。僕はその四日後に39歳になり、二週間後には父親になろうとしていた。僕の心を静かに、でも力強く動かした曲とは、吉井和哉の「みらいのうた」だ。当時、なぜこの曲が強く胸に残ったのか、うまく言葉にできなかった。しかし今、振り返ると、あの頃の僕は強く“有限性”を意識していたのだと思う。39歳で初めての子どもを迎える。子どもが成人する頃、僕は59歳になる。人生は思っているほど長くない。子どもと過ごせる時間も、想像している以上に短い。その現実が、胸の深いところで静かに動き始めていた

三輪大輔
2025年10月30日読了時間: 4分


ミスチル、イエモン、LUNA SEA。1997年、日本のロックが「深海」へ潜り始めた瞬間
戸惑いの正体は、アルバムそのものにあった。B’zの『Brotherhood』、Mr.Childrenの『DISCOVERY』、そしてGLAYの『HEAVY GAUGE』。それぞれのアルバムには『ギリギリCHOP』『終わりなき旅』『Winter, again』といった、バンドを代表する曲がしっかり収録されている。にもかかわらず、アルバム全体を覆っている空気は、どこかダウナーで、重い。
これまでの彼らのPOPさに油断して、無邪気に触ったら指先が深く切れるような荒々しさ。アーティストが抱える精神の軋みが、そのまま剥き出しの音像となって現れている。高2の自分にとっては、少しヘビーすぎた。
当時は言葉にできなかったが、いま思えば、僕はその時点で時代の移り変わりを肌で感じていたのだと思う。実際、その頃には宇多田ヒカルの『First Love』が発売され、歴史的なヒットを記録していた。バンドが音楽シーンの中心にいた時代は、静かに終わりを迎えつつあった。2000年を超える頃には、活動休止や解散を選ぶバンドも、少しずつ増えていく。

三輪大輔
2025年10月9日読了時間: 5分
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