年収が上がるライターは「断り方」が上手い。疲弊するだけの仕事を手放す3つの基準
- 三輪大輔

- 2025年9月11日
- 読了時間: 4分
更新日:1月5日
何でも引き受けてしまう弊害
稼げるライターになるには、「断る勇気」が必要です。駆け出しの頃は、できるだけ多くの仕事を受けたほうがいいと思いがちです。私自身も、かつてはそう考えていました。お金の不安もあり、とにかく依頼が来た仕事は何でも引き受けていた時期があります。
しかし今振り返ると、その姿勢が必ずしも実力の向上や収入アップにつながっていたとは言えません。むしろ、遠回りだったと感じる仕事も少なくありません。
仕事を選ばずに引き受けていた時期を過ごし、結果として残ったのは、消耗感と「自分は何者なのか分からない」という感覚でした。本記事では、なぜライターにとって「断ること」が成長と収入に直結するのか、その理由を実体験をもとに整理します。
記名か、無記名か。それが成長の分かれ道
では、なぜ「何でも引き受ける」ことが、ライターの成長を阻んでしまうのでしょうか。
理由は明確です。無記名の記事や裁量のない仕事では、文章に責任が伴わないからです。どれだけ無難な文章を書いても、名前が出ない限り、自分の評価にはつながりません。
一方で、記名記事は違います。自分の名前が出る以上、無責任なことは書けません。Yahoo!ニュースなどに掲載されれば、読者からの指摘や反応も返ってきます。その緊張感があるからこそ、「もっと良い文章を書こう」「浅い理解では通用しない」と本気で考えるようになります。
責任のある仕事が、結果的にライターを成長させます。そして、その積み重ねが次の仕事を連れてきます。
専門性があるから、説得力が生まれる
説得力のある文章を書くためには、専門性が欠かせません。どんなテーマでもそれなりに書けるライターは、短期的には重宝されますが、長期的には単価が上がりにくい傾向があります。
専門性があると、その業界に身を置くことになります。すると、無責任なことが書けなくなります。取材相手との関係性、発信することの影響、言葉の重みを意識せざるを得ません。その姿勢が、文章の質を引き上げます。
結果として、単価も上がります。「この分野ならこの人」と認識されることが、稼げるライターへの近道です。
何を基準に「断る」のか
何でもかんでも引き受けないためには、自分なりの線引きが必要です。私が意識している基準は、次の三つです。
一つ目は、記名記事かどうか。
二つ目は、裁量権があるかどうか。
三つ目は、一緒に仕事をしたい相手かどうかです。
報酬ももちろん大切ですが、どれだけ条件が良くても、違和感のある相手とは仕事をしません。フリーランスにとって仕事は人間関係です。誰と働くかで、生産性も精神的な余裕も大きく変わります。
仕事を選ぶことで、結果的に評価が高まり、良い条件の仕事が集まるようになります。
それでも、断らないほうがいい仕事もある
ただし、一つだけ「断らない勇気」が必要な場面もあります。それは、「今の実力では正直難しいかもしれない」と感じる仕事です。
その仕事が実績につながる、あるいは明らかに次のステージにつながるのであれば、引き受ける価値があります。私はそういう仕事の場合、「できます」と一度宣言してしまいます。そして、次の打ち合わせまでに徹底的に勉強します。
このやり方は負荷が大きいですが、成長スピードは圧倒的です。自信満々に受けた仕事に、必死で追いついていく。その経験が、後の専門性をつくります。
断ることで、積み上がるものがある
断ることは、逃げではありません。自分の軸を明確にし、積み上げるための選択です。
何をやらないかを決めることで、何をやるべきかが見えてきます。その結果、文章の質も、仕事の条件も、少しずつ変わっていきます。
稼げるライターになるために必要なのは、仕事を増やすことではありません。仕事を選び、責任を引き受け、成長につながる負荷を受け入れることです。
断る勇気は、ライターのキャリアを前に進めるための、重要な技術だと思っています。
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