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外食ビジネスアナリスト 三輪大輔

MIWA JOURNAL
「MIWA JOURNAL」は、外食産業・飲食業界の最新動向を、企業戦略・業界構造・現場視点から読み解く専門メディアです。日々のニュースを単に追うのではなく、「なぜそれが起きているのか」を継続的に解説しています。「外食ニュース解説」をはじめ、「飲食経営者の肖像」「飲食DXの伴走者」などの連載を通じて、外食産業の現在地と変化の本質を伝えています。更新は火曜・木曜。
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GLAY、B'z、L'Arc〜en〜Ciel。1999年、CDバブルの頂点で彼らが「重低音」を鳴らした必然
「1996〜1999年、日本のロックバンドはなぜヘビーになったのか【前編】」では、B’z『Brotherhood』、Mr.Children『DISCOVERY』、そしてGLAY『HEAVY GAUGE』という三枚のアルバムを手がかりに、なぜ1999年、日本のロックバンドのアルバムが極限まで「重く」なったのかを整理した。
その重さは決して突発的なものではない。1996年のMr.Children『深海』、1997年のTHE YELLOW MONKEY『SICKS』、そしてLUNA SEAのソロ活動突入という、いくつもの伏線が積み重なった末に、1999年という年に一気に噴き出した現象であることを確認してきた。
今回は、その「なぜ」に、より踏み込んでいきたい。当時は戸惑いをもって受け止められたこれらのアルバムも、いま振り返れば、なぜ彼らがこの時期に、あえて重い作品を世に出したのかが見えてくる。その背景には、アーティスト個人の内面だけでは説明しきれない、構造的な要因があった。鍵となるのはCDバブル、タイアップ構造、そしてベスト盤ブームだ。

三輪大輔
1月27日読了時間: 10分


【アルバム論評】SUPER BEAVERはなぜ40代の胸を熱くさせるのか? ZOZOマリンライブ盤にみる「名盤の3条件」
2025年、最も聴いたアルバムは何かといえば、SUPER BEAVERのライブ盤「SUPER BEAVER 20th Anniversary 都会のラクダSP at ZOZOマリンスタジアム」だ。個人的に、良いバンドには三つの条件があると考えている。第一にバンド形態がシンプルであること。第二に昔の曲を演奏すること。そして第三にライブアルバムを出すことだ。ライブはバンドを全てをさらけ出す。だからこそ、ライブ盤を堂々と出せるバンドは信頼に足る。

三輪大輔
2025年11月27日読了時間: 4分


【音楽エッセイ】ミスチルと親友と、青春の終わり。
いつの日もこの胸に流れているメロディ––––その爽やかな旋律は音楽なんて知らなかった、12歳の僕の心を鷲掴みにした。なんだ、この胸が高鳴る音楽は。大きな衝撃とともに、僕の世界の色は塗り替えられた。原色の世界から、より深みと豊かさ、そして陰影を持った世界へ。もしかしたら、それが大人への第一歩だったのかもしれない。とにかく、「innocent world」との出合いから僕とミスチルの物語が始まった。その後も、人生の節目には、いつもミスチルの音楽がそばにあった。例えば、大学受験のときは『終わりなき旅』だ。CDコンポで何度も聴き返し、ただ未来だけを見据えながら勉強机に向かった。大学に合格したものの、家庭の事情で進学できなかったときは『Any』だ。「今 僕のいる場所が」という一節に救いを求めながら、現状を打破するいとぐちを探していた。就活の時期は『Worlds end』、29歳であてもなく再び上京したときは『Prelude』、そして会社員時代に燃え尽き症候群で心が空洞になったときは『未完』と、数え上げればきりがない。人生の転換点には必ずミスチルの楽曲が寄り

三輪大輔
2025年11月11日読了時間: 7分


【楽曲レビュー】吉井和哉/みらいのうた
ひっそりとリリースされたその曲は、僕の心にスッと染み込んでいった。まるで最初から、その曲のための隙間が心の奥に用意されていたかのように、ごく自然に。気づけば、冷めた心に注がれるアルコールのように静かに熱が広がり、リピート再生を繰り返していた。リリース日は2021年8月6日。僕はその四日後に39歳になり、二週間後には父親になろうとしていた。僕の心を静かに、でも力強く動かした曲とは、吉井和哉の「みらいのうた」だ。当時、なぜこの曲が強く胸に残ったのか、うまく言葉にできなかった。しかし今、振り返ると、あの頃の僕は強く“有限性”を意識していたのだと思う。39歳で初めての子どもを迎える。子どもが成人する頃、僕は59歳になる。人生は思っているほど長くない。子どもと過ごせる時間も、想像している以上に短い。その現実が、胸の深いところで静かに動き始めていた

三輪大輔
2025年10月30日読了時間: 4分


ミスチル、イエモン、LUNA SEA。1997年、日本のロックが「深海」へ潜り始めた瞬間
戸惑いの正体は、アルバムそのものにあった。B’zの『Brotherhood』、Mr.Childrenの『DISCOVERY』、そしてGLAYの『HEAVY GAUGE』。それぞれのアルバムには『ギリギリCHOP』『終わりなき旅』『Winter, again』といった、バンドを代表する曲がしっかり収録されている。にもかかわらず、アルバム全体を覆っている空気は、どこかダウナーで、重い。
これまでの彼らのPOPさに油断して、無邪気に触ったら指先が深く切れるような荒々しさ。アーティストが抱える精神の軋みが、そのまま剥き出しの音像となって現れている。高2の自分にとっては、少しヘビーすぎた。
当時は言葉にできなかったが、いま思えば、僕はその時点で時代の移り変わりを肌で感じていたのだと思う。実際、その頃には宇多田ヒカルの『First Love』が発売され、歴史的なヒットを記録していた。バンドが音楽シーンの中心にいた時代は、静かに終わりを迎えつつあった。2000年を超える頃には、活動休止や解散を選ぶバンドも、少しずつ増えていく。

三輪大輔
2025年10月9日読了時間: 5分
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