top of page
外食ビジネスアナリスト 三輪大輔

MIWA JOURNAL
「MIWA JOURNAL」は、外食産業・飲食業界の最新動向を、企業戦略・業界構造・現場視点から読み解く専門メディアです。日々のニュースを単に追うのではなく、「なぜそれが起きているのか」を継続的に解説しています。「外食ニュース解説」をはじめ、「飲食経営者の肖像」「飲食DXの伴走者」などの連載を通じて、外食産業の現在地と変化の本質を伝えています。更新は火曜・木曜。
検索


スマホオーダーはなぜ賛否を巻き起こすのか
スマホオーダー導入をめぐる問題が生じる根本的な理由は、飲食店側のメリットが優先されすぎている点にある。飲食店がスマホオーダーの導入を進める理由は、大きく分けると人手不足の解消か、人件費高騰への対応の二つに行き着く。もちろん、これらは店舗運営にとって極めて重要である。しかし、こうした経営上のメリットが過度に優先されると、顧客体験価値(CX)が置き去りになるのも事実だ。
多くのベンダーは、スマホオーダーによってスタッフをオーダーテイクの煩雑さから解放し、本来の業務に集中できると説明する。その結果、先回りした声掛けができたり、これまでできなかったメニューのお薦めができたりして、結果として、顧客体験価値が上がるという論理だ。そもそも「オーダーテイクが素晴らしかったから、あのお店にもう一度行こう」とはならない。それよりも「スタッフに勧められた料理が印象的だったからまた来たい」と思いや、「気の利いたサービスがよかったら、取引先も連れていこう」という判断が働く。そのため、ベンダー側の説明も、あながち的外れではない。

三輪大輔
2025年10月28日読了時間: 3分


アルコール規制の核心は社会保障費の防衛である
世界的な潮流を見ると、アルコール規制は「文化戦争」でも「道徳的な議論」でもない。本質は、国家が抱える 医療・介護を中心とした社会保障費の増大を抑えるための政策である。厚生労働省が2020年以降に公表した資料を参照すると、日本におけるアルコール関連の社会的コストは、大きく三つに分類できる。

三輪大輔
2025年4月16日読了時間: 3分


世界的な飲酒規制の流れが日本にも?令和の飲み放題の今
2024年2月19日、厚生労働省が「 健康に配慮した飲酒に関するガイドライン 」を発表した。その背景には、飲酒に伴うリスクに関する知識の普及の推進を図るのはもちろん、国民それぞれの状況に応じた適切な飲酒量・飲酒行動の判断に役立つ狙いがある。なお、厚生労働省が、飲酒に関するガイドラインを発表するのは、今回が初となる。ただ多くの飲食店が飲み放題は続ける予定だが、外部環境の変化によっては、今後見直しを迫られる可能性も高い。 数年前、アルコール市場を席巻していたのは、いわゆる「ストロング系酎ハイ」だ。しかし、アサヒビールやサッポロビールなどは、新規商品の発売はしない旨を公表している。その決定には、21年3月に厚生労働省から発表された「 アルコール健康障害対策推進基本計画 (第2期) 」の影響が大きい。その中の「基本的施策」で「いわゆるストロング系アルコール飲料の普及など、近年の酒類の消費動向にも留意した普及啓発が必要である」と明記されたことが撤退の決め手になったとメーカーもあるそうだ。 アルコール規制の流れが日本だけで起きていることではない。10年5月に

三輪大輔
2024年9月3日読了時間: 4分


【リポート】沖縄の二つの商業施設を徹底リポート
沖縄が熱い。 現在、沖縄県は全国で唯一、人口が自然増化している。しかも150万人の人口に対して、観光客は1000万人。そのうち300万人が台湾、香港、韓国、中国を中心としたインバウンド客だ。 出典:沖縄県 文化観光スポーツ部観光政策課観光文化企画班【暦年】令和元年入域観光客統計概況 観光需要の高まりに合わせて、商業施設の開発も盛り上がっている。2019年6月にオープンした「サンエー浦添西海岸 PARCO CITY」もそうした商業施設の一つだ。 2019年6月27日にオープンし、店舗面積は6万㎡と県内最大規模 同施設は「 PARCO 」ブランドをはじめとするファッションビルを運営する株式会社パルコと沖縄県下で小売最大手の株式会社サンエーの合弁会社、サンエーパルコが運営している。 飲食フロアは1階から3階までそれぞれあり、異なる特徴を持つ。1階は「FOOD TERRACE」を中心に地元客の集客を狙う一方、「上島珈琲店」が初上陸を果たす。 「ケンタッキー・フライド・チキン」や「ミニジョイフル」など4店舗が入るFOOD TERRACE...

三輪大輔
2020年1月15日読了時間: 3分


【リポート】シンガポールのクラフトビール事情
2018年12月31日から2019年1月4日までシンガポールを旅行してきました。シンガポールはインバウンド大国として、ダイナミックに飲食マーケットも動いています。中でもクラフトビールの店をいくつか回ってきたので、レポートします。 ここ数年、日本では第三次ブームと呼ばれるほど、クラフトビールがトレンドになっています。現在は、若干落ち着いていますが、昨年はキリンビールさんの「Tap Marche(タップ・マルシェ)」が全国展開を開始。専門店でなくても、気軽にクラフトビールを楽しめる環境が整っています。 シンガポールでもマイクロブリュワリーが増えていて、さまざまクラフトビールを楽しめます。まずはトレンドエリアのクラーク・キーエリアから。 シンガポールの中でもクラーク・キーはひと際オシャレなエリア 海外からの方も多く、どこも絵になる店ばかり! クラーク・キーで人気を集めているクラフトビールの飲める店は「The Pump Room」です。 店の奥のスペースでバンドのライブもできる このお店の特徴は、店員さんが優しいということ。基本的にシンガポールの飲食店は

三輪大輔
2019年2月1日読了時間: 3分
bottom of page