top of page
フードジャーナリスト 三輪大輔

MIWA JOURNAL
飲食店経営と現場を、記者の視点で掘り下げています。
外食業界のトレンドやDX、注目企業の取り組みを分析し、
その合間にエッセイや音楽についても綴っています。
検索


【小説・エッセイ】司馬遼太郎「項羽と劉邦」
「三国志」(吉川英治)から始まり、中国史を一年に一冊ほどのゆったりしたペースで辿っている。「始皇帝」(塚本靑史)と「呂后」(塚本靑史)と読み進め、次は北方謙三『史記 武帝紀』へ向かう予定だ。その流れの中で手に取ったのが、司馬遼太郎『項羽と劉邦』である。上・中・下巻でほぼ一年をかけて読んだが、ゆっくり進むことで、時代の空気や人物の変化がより立体的に見えてきた。

三輪大輔
2025年10月23日読了時間: 1分


インタビューが「浅いQ&A」で終わっていませんか?編集ページの取材を深める、3つの逆転発想
文章がうまいライターは、インタビューがうまいケースが非常に多いです。文章そのものの技術以上に、どれだけ「いい素材」を引き出せるかが、原稿の質を大きく左右します。下手なインタビューからは、どれだけ文章力があっても良い原稿は生まれません。その意味で、インタビューの成否がそのまま原稿のクオリティを決めると言ってもよいでしょう。とはいえ、インタビューに苦手意識を持つ方も少なくありません。そこで今回は、広告ではなく、編集ページのインタビューに焦点を当てます。編集ページのインタビューは、単なるQ&Aでは深まりません。人物や企業の思考の構造を引き出すためには、質問の設計、対話の広げ方、読者へ届ける文脈づくりという三つの技法が欠かせません。

三輪大輔
2025年10月21日読了時間: 6分


【飲食DXの伴走者】検索では辿り着けない店がある。ぐるなび・UMAME!が塗り替える、AI時代の店舗集客
お店探しもついにここまで来たか––––。
そのサービスのリリースを見たとき、時代の転換点が訪れたと感じた。私自身、店選びは心から好きである。子どもが生まれてから飲みに行く頻度は減ったからだろう。行きたい店の候補はむしろ増える一方で、Googleマップの「行きたいリスト」は相当な数になっている。おそらく一年では消化しきれない。そういうこともあり、誰かにおすすめの店を尋ねられれば、場所や予算、利用シーンに合わせて紹介するのも大好きだ。自分の中に蓄積された店のデータベースを開くような感覚があり、その過程すら楽しい。ただ、いつも好きでいられるわけではないのも事実だ。特に人数の多い二次会や、酔いも回った三次会で店を選ばなければならない場面では、候補を挙げること自体が途端に煩わしく感じてしまう。こうした状況の中で、外食業界における生成AI活用の動きが本格化しつつある。その先駆けともいえるのが、株式会社ぐるなびが提供する「UMAME!」に他ならない。同サービスは、ユーザーの嗜好に合わせてAIが最適な店を提案する仕組みを備えている。使えば使うほど学習が進み、ユー

三輪大輔
2025年10月16日読了時間: 4分


【グルメ/ラーメン】水道橋「中華そば 勝本」
日本のラーメン価格は長らく“千円の壁”が存在していた。しかし近年は千円を超える一杯も増え、潮目の変化を感じる。それでも、世界の物価感覚から見れば依然として安い領域である。一方で、ラーメン店の倒産や買収は増えており、背景には原材料費の高騰、値上げに付加価値をどう乗せるかといった課題がある。うまいだけでは成立しない時代であり、経営の視点が不可欠となっている。そうした環境の中で、水道橋「中華そば 勝本」は苦い経験を経て、アップデートされた店といえるかもしれない。同店は2022年4月、コロナ禍の影響により運営会社が倒産した。現在は株式会社Food Operation Japanが事業を引き継ぎ、営業を継続している。以前の代表であった松村康史氏は顧問に就き、厨房に立つ形で店主としての役割に専念している。経営と現場を切り離す判断により、ブランドを存続させたと理解できる。

三輪大輔
2025年10月14日読了時間: 2分


1996〜1999年、日本のロックバンドはなぜヘビーになったのか【前編】
戸惑いの正体は、アルバムそのものにあった。B’zの『Brotherhood』、Mr.Childrenの『DISCOVERY』、そしてGLAYの『HEAVY GAUGE』。それぞれのアルバムには『ギリギリCHOP』『終わりなき旅』『Winter, again』といった、バンドを代表する曲がしっかり収録されている。にもかかわらず、アルバム全体を覆っている空気は、どこかダウナーで、重い。
これまでの彼らのPOPさに油断して、無邪気に触ったら指先が深く切れるような荒々しさ。アーティストが抱える精神の軋みが、そのまま剥き出しの音像となって現れている。高2の自分にとっては、少しヘビーすぎた。
当時は言葉にできなかったが、いま思えば、僕はその時点で時代の移り変わりを肌で感じていたのだと思う。実際、その頃には宇多田ヒカルの『First Love』が発売され、歴史的なヒットを記録していた。バンドが音楽シーンの中心にいた時代は、静かに終わりを迎えつつあった。2000年を超える頃には、活動休止や解散を選ぶバンドも、少しずつ増えていく。

三輪大輔
2025年10月9日読了時間: 5分


「書きすぎ」が文章を殺す。向田邦子『眠る盃』に学ぶ、引き算の美学
仕事が立て込んでくると、自分の書いた文章しか読まない日が続く。最近はChatGPTを使い、客観的な意見や表現の助言を得る機会も増えた。しかし、文章の基礎をつくるのはあくまで自分だ。そのクオリティが確かなものでないと、ChatGPTの意味もない。
だけど、書き続けていると、何が正解か分からなくなり、次第に文章にしなやかさがなくなっていくのが分かる。がちがちに握ってしまった「おにぎり」のようだといえばいいのだろうか。本来はふっくらしていた方がおいしいはずなのに“握ること”に集中するあまり、結果的においしさを損ねてしまうのだ。
そのことに気づいたとき、どんなに忙しくても必ずやることがある。それが良い文章を読むことだ。僕自身が、雑誌の編集者をしていることもあり、普段は『Sports Graphic Number』や『週刊文春』『週刊新潮』といった雑誌を手に取ることが多い。だけど、時間があるときは向田邦子さんと沢木耕太郎さんの書籍に戻るようにしている。この二人は、私が「書く仕事をしたい」と考えるようになった原点だ。沢木耕太郎さんによってライター

三輪大輔
2025年9月18日読了時間: 4分


年収が上がるライターは「断り方」が上手い。疲弊するだけの仕事を手放す3つの基準
稼げるライターになるには、「断る勇気」が必要です。駆け出しの頃は、できるだけ多くの仕事を受けたほうがいいと思いがちです。私自身も、かつてはそう考えていました。お金の不安もあり、とにかく依頼が来た仕事は何でも引き受けていた時期があります。
しかし今振り返ると、その姿勢が必ずしも実力の向上や収入アップにつながっていたとは言えません。むしろ、遠回りだったと感じる仕事も少なくありません。
仕事を選ばずに引き受けていた時期を過ごし、結果として残ったのは、消耗感と「自分は何者なのか分からない」という感覚でした。本記事では、なぜライターにとって「断ること」が成長と収入に直結するのか、その理由を実体験をもとに整理します。

三輪大輔
2025年9月11日読了時間: 4分


【飲食DXの伴走者】指示待ちスタッフを「主役」に変える。bottoがデジタルで繋ぐ、強いチームのコミュニケーション術
こうした経験をするたび、店の雰囲気を決めるのはやはり店長なのだと実感する。飲食店経営において、立地やメニュー、サービスは重要だが、現場に命を吹き込むのは店長に他ならない。その力量いかんで、店の質は大きく左右される。
多くの飲食店が、人材育成や研修に力を入れている理由もまさにそこにある。ただし、店長の教育は難しいのも事実だ。一過性の取り組みで終わってしまっては意味がない。現場の状態を把握し、対話を積み重ね、日々の改善につなげていく。その仕組みがなければ、育成ができないのだ。
株式会社bottoが提供する飲食店向けコミュニケーションツール「botto」が向き合っているのは、まさにこの部分である。店舗で働くスタッフの声や状態を可視化し、店長が「気づく」ためのきっかけをつくる。指示を出すためのツールではなく、現場を理解するための補助線として機能する点に価値がある。この仕組みの核となっているのが、適切なフィードバックによって気づきを与え、成長を促す設計だ。その中核を担っているのが、「テーマ」「朝礼」「振り返り」の三つの機能である。

三輪大輔
2025年9月9日読了時間: 4分


【飲食経営者の肖像】「雇用の革命」で国境を越える。世界80億人を舞台にする型無・矢野潤一郎氏の挑戦
川崎に卓越した経営者がいる——。
矢野潤一郎さんの名前は、そうした噂とともに以前から耳に届いていた。アジアへも早くから進出しているらしいという話を添えて聞いたのは、もう10年近く前になる。当時、日本の飲食企業が海外展開に積極的でなかったことを思えば、その挑戦のスケールは際立っていた。取材で実際にお会いすると、噂は確信に変わった。矢野さんは国籍という境界線に頼らない。そうした考えは、幼少期からの経験に根づいている。

三輪大輔
2025年8月20日読了時間: 3分


テレビ朝日「グッド!モーニング」
8月16日(金)放送のテレビ朝日「グッド!モーニング」の特集「老舗喫茶、惜しまれつつ閉店 コーヒー豆高騰で決断 最後の営業に密着」の中で、喫茶店の経営環境が厳しさを増している現状について解説しました。 昨今は、原材料費の高騰や人件費の上昇を背景に、老舗喫茶を含む中小規模店の倒産が増加しています。かつて街の文化を象徴していた喫茶店が、価格転嫁の難しさから事業継続を断念するケースも目立っています。また、昔懐かしい「プリンアラモード」など手間のかかるメニューが姿を消しつつあるのも、その象徴的な現象といえます。喫茶店文化がどのように姿を変えていくのか、引き続き注目していきたいところです。 Yahooで公開している関連解説記事もありますので、あわせてご覧いただければ幸いです。 昔懐かしい「プリンアラモード」が絶滅の危機? その悲しい訳とは

三輪大輔
2025年8月16日読了時間: 1分


【飲食経営者の肖像】「誰も取り残さない」を20年貫く。エイト・近藤一美氏が証明した“人を大切にする経営”の収益力
飲食店経営9月号で、今月号の表紙の株式会社エイト代表取締役の近藤 一美氏にインタビューをしました。

三輪大輔
2025年8月15日読了時間: 3分


フジテレビ「Live News イット!」出演
8月7日(木)放送のフジテレビ「Live News イット!」で、食べ放題商戦が加熱している背景について解説しました。 現在、食べ放題は“低価格でたくさん食べられるサービス”という従来のイメージにとどまらず、外食企業の戦略や客層の変化に合わせて多様化が進んでいます。コスト高の中でも満足度を高める仕組みや、専門性を打ち出す店舗が増えており、競争はますます活発になっています。 Yahooで公開している解説記事もありますので、あわせてご覧いただければ幸いです。 ラーメンやすき焼き、お寿司でも。外食業界で食べ放題が過熱する訳とは

三輪大輔
2025年8月7日読了時間: 1分


テレビ西日本「記者のチカラ」出演
7月25日(金)放送のテレビ西日本「記者のチカラ」で、特集「飲食店の『チップ制度』 福岡でも導入広がる」に出演し、ダイニーの「チップ機能」について解説しました。 日本でも外食産業を中心にチップ文化の受け入れが進みつつあり、福岡エリアでも導入事例が増えています。店舗オペレーションや従業員のモチベーション、顧客体験への影響など、制度が持つ可能性についてお話ししました。 Yahooで解説した関連記事も公開していますので、あわせてご覧いただければ幸いです。 賛否噴出!? にわかに関心が高まる、飲食店の「チップ制度」は本当に悪なのか?

三輪大輔
2025年7月25日読了時間: 1分


Yahoo!ニュースのエキスパートに記事を投稿しました
オーサーとして携わっている「Yahoo!ニュース」のエキスパートに「 ココイチや吉野家まで。今、ラーメン店が積極的にM&Aされている深い訳とは? 」というタイトルで記事を公開しました。 昨年の12月に「 2024年の外食の一大トレンド? 大型M&Aは2025年も続くのか...

三輪大輔
2025年6月18日読了時間: 1分


月刊飲食店経営2025年7月号発売
副編集長として携わっている「 月刊飲食店経営 2025 年 7 月号 」が発売になりました。 今月のトップインタビューは、株式会社トリドールホールディングス代表取締役社兼CEOの粟田貴也さんです。従業員に対する「ハピネス」が、お客様の「KANDO」を生み、結果として企業の成...

三輪大輔
2025年6月13日読了時間: 2分


東洋経済オンラインに記事が掲載されました
「 コロナ禍で消えた「夜パフェ」に《第2次ブーム》の気配、盛り上がり方が第1次と"ひと味違う"決定的理由 」というタイトルで、東洋経済オンラインで記事が公開されました。 記事でも言及をしているのですが、コロナ禍前の2018年頃から”シメパフェ”ブームがあり、一気に夜パフェの...

三輪大輔
2025年5月27日読了時間: 1分


東洋経済オンラインに記事が掲載されました
「 ガッツリ系バラ丼と関西風うどんのセットにそそがれる"湘南民の熱情"の正体、「里のうどん」が《藤沢のソウルフード》になった2つの必然 」というタイトルで、東洋経済オンラインで記事が公開されました。 「藤沢のソウルフード」と呼ばれている「里のうどん」の「バラ丼」。その経緯を...

三輪大輔
2025年5月23日読了時間: 1分


【飲食経営者の肖像】新譜の封を切るような、高鳴る期待。ゼットン・鈴木伸典氏が向き合う、更新され続ける経営
サブスク全盛の時代となり、僕もApple Musicで音楽を聴く機会が増えた。最近の流行りから、昔の名盤まで手軽に聴くことができて非常に重宝している。しかし、好きなアーティストの音楽はCDを買ってしまう。CDで育ってきた自分にとっては、購入して開封するその一連の行為までが音楽体験に含まれているといっていい。もう中高生の頃のようにはいかないが、今でも新譜を開封する瞬間にはわくわくするのだ。鈴木さんの話は、それに近い。新しいアルバムの封を切るように、いつも胸が高鳴る。社長に就任されたばかりの頃から、葛西臨海公園の事業の立ち上げ時、コロナ禍の緊急事態宣言下、僕の著書に掲載するインタビュー、アダストリアとの協業、そして会長就任のタイミングまで、節目ごとに鈴木さんの話を聞かせてもらった。それはまるで、好きなアーティストの新譜を聴くような体験だった。ゼットンというバンドがあるとすれば、鈴木さんはそのプロデューサーである。バンドの色を決め、次の方向性を示し、ときに大胆に音を変えていく。

三輪大輔
2025年5月15日読了時間: 3分


アルコール規制の核心は社会保障費の防衛である
世界的な潮流を見ると、アルコール規制は「文化戦争」でも「道徳的な議論」でもない。本質は、国家が抱える 医療・介護を中心とした社会保障費の増大を抑えるための政策である。厚生労働省が2020年以降に公表した資料を参照すると、日本におけるアルコール関連の社会的コストは、大きく三つに分類できる。

三輪大輔
2025年4月16日読了時間: 3分


東洋経済オンラインに記事が掲載されました
「渋谷で大行列「マムズタッチ」にコスパ最強「マンモスコーヒー」も!《韓国発の飲食チェーン》がガチで日本に進出し始めた"2つの背景"」というタイトルで、東洋経済オンラインで記事が公開されました。 かつて日本から韓国はもちろん、韓国から日本への飲食チェーンの上陸もなかなかうま...

三輪大輔
2025年3月26日読了時間: 1分
bottom of page